収入申告の仕方で審査結果は大きく変わる
クレジットカードの審査では、収入そのものよりも 「どう申告したか」 が大きく影響します。
特にフリーランスや副業ワーカーの場合、収入が月ごとに大きく変動するため、申告の仕方によっては審査で不利になってしまうことがあります。
例えば、
- 年商なのか年収なのか曖昧に申告してしまう
- 収入が低く見えてしまう申告をしてしまう
- 副業収入を除外してしまう
- 経費を引きすぎて赤字申告だけを記載してしまう
これらはすべて審査にマイナスです。
この記事では、フリーランスが 不利にならない収入申告の方法 を、銀行審査・カード会社審査の基準を踏まえてわかりやすく解説します。
審査で不利になる収入申告の典型例
まずは、カード審査で「落ちやすくなる申告内容」を整理します。
不利になってしまう収入申告の特徴
- 年収ではなく「利益」だけを書いてしまう
- 収支が不安定なのに最低額だけ申告してしまう
- 副業収入や雑所得を申告しない
- 経費を引いた後の所得だけ書いてしまう
- 年収欄に「0円」と記載する
- 直近の確定申告の数字に合わせすぎてしまう
- 家族からの生活補填などを一切書かない
カード会社は、
“返済能力があるかどうか” を収入欄の情報で判断します。
申告の仕方が「返済能力がない」と見えてしまうと、審査通過が難しくなります。
カード会社が収入欄で見ているポイント
収入欄は、単純に「いくら稼いでいるか」を見るだけではありません。
カード会社が重視する要素
- 毎月の支払いが継続できるだけの収入があるか
- 収入の安定性があるか
- 家計が破綻していないか
- 複数ローンの返済能力があるか
- 今後も収入が続く見込みがあるか
フリーランスの場合、収入が変動しやすいことはカード会社も理解しています。
そのため、重要なのは 安定して見える申告 ができているかどうか。
収入申告で「最もやってはいけない」NG行動
フリーランスが審査で落ちる原因は、収入額が低いからではなく、以下のような申告ミスです。
NG行動一覧
- 年収欄に「0円」と書く
- 赤字申告だけ記入する
- 雑所得・事業所得・給与所得を合算しない
- “見栄を張って過大申告” をする(虚偽扱い)
- 前年の確定申告が極端に低くてもそのまま記入
- 貯金・家族補填などの生活実態を書かない
特に「0円申告」は、審査ではほぼ確実に不利になります。
カード会社は「審査のために0円と書く理由がない」と判断するためです。
不利にならない収入の申告方法(基本原則)
ここからは、フリーランスが審査に有利になる申告のコツをまとめます。
原則①:年収欄は「年間の総収入」で回答する
フリーランスの収入は
売上(年商) − 経費 = 所得(利益)
ですが、審査の収入欄は「所得」ではなく「総収入」を書くケースが多いです。
審査に強い書き方
- 売上ベースで「年間の総収入」を書く
- 給与所得+副業所得+雑所得をすべて合算
- 入金がある収入は全て申告対象
※ただし、カード会社によっては「所得額」を記載する仕様もあるため、フォームの文言は必ずチェックしてください。
原則②:直近1年の収入が少ない場合は“平均値”を書く
フリーランスは収入が波打つため、
- 月によって15万〜60万円の差
- 開業直後で低い月がある
- 繁忙期と閑散期の差が極端
などのパターンが普通です。
そのため、
「最低収入の月」を基準に申告すると不利 になります。
審査に強い書き方の例
- 年収は「12ヶ月平均 × 12」で記載
- 前年の確定申告が低くても平均収入で補正
- 変動が大きい場合は「直近3ヶ月の平均」をベースにする
審査では収入が“最低ライン”よりも“継続性”が重要です。
原則③:家族サポートやパートナー収入も申告できる場合は必ず記載
カード申込フォームの多くには、
- 世帯年収
- 家族の収入
- 配偶者年収
などの欄があります。
ここに書けるケース
- 配偶者の収入がある
- 実家暮らしで生活費の補助を受けている
- 家族(親)から一定額の入金がある
カード会社は“世帯として生活が維持できているか”を重視します。
家族の収入はあなたの返済能力のカバーとして評価されるため、必ず記載すべきポイントです。
原則④:赤字申告でも審査は通る。だが申告の仕方が重要
フリーランスには節税目的で「赤字申告」する人も多いですが、これは審査では不利になります。
ただし、
赤字でも審査は通ります。
その場合は「所得欄」ではなく
年収欄に“総収入(売上)”を書く
ことで審査の見え方は大きく変わります。
NG例
- 所得欄に「50万円」と書く(審査は利益だけを見て判断してしまう)
OK例
- 年収欄に「350万円」(売上ベース)を記載
- 所得額や一時的な赤字は申告不要(フォームによる)
原則⑤:副業収入・雑所得も“全部合算”して申告
副業や雑所得を収入に入れていないフリーランスは多いですが、審査では大きなマイナスです。
合算できる収入
- メルカリの安定売上
- YouTube・アフィリエイト収入
- 投資の利益(雑所得扱い)
- 本業と別の小規模業務の売上
- SNS運用代行などの細かい案件
- スポットの単発仕事
カード会社は「生活を支える収入」であればすべて評価対象にします。
隠さず、すべて申告する方が有利です。
収入を有利に見せる申告の具体例
ここでは、フリーランス特有の収入形態に合わせた「審査に強い書き方」を具体的に示します。
例①:開業1年目で年収が低い場合
状況
- 開業1年目で年間売上120万円
- 手元に残る所得は30万円
NG記載
年収:30万円(所得ベース)
→ 少なすぎて、返済能力がないと判断される
OK記載
年収:120万円(年間総収入)
→ 売上ベースで評価してもらえる
例②:売上変動が激しいクリエイターの場合
状況(例)
- 月収が10万円〜40万円の幅で動く
- 年間売上は約360万円
推奨記載
年収:360万円(平均値ベース)
→ 変動があっても年間の合計で安定して見せる
例③:副業収入が月々1〜3万円ある場合
NG記載
本業年収:200万円(副業は未申告)
→ 収入が過小評価される
OK記載
年収:236万円(本業+副業の合算)
→ 審査は「返済能力総額」を評価するため有利
例④:赤字申告の場合(節税目的)
NG記載
所得:−20万円
→ 赤字だけが評価され、審査に不利
OK記載
年収:330万円
→ 「年間の収入」を申告すれば返済能力が伝わる
年収欄の種類別・正しい書き方
カード申込フォームはカード会社によって違います。
特に以下の3種類は書き方の考え方が異なります。
パターン①:「年収(総収入)」と書かれている場合
この場合は 売上ベースの総収入 を書きます。
- 経費は引かない
- 入金ベースの年収を記載
- 副業や雑所得もすべて合算
フリーランスはほぼこの書き方が有利です。
パターン②:「給与収入」「事業所得」など項目が分かれている場合
この場合は、
給与収入 → 源泉徴収票
事業所得 → 確定申告の所得額
を基準に書きます。
ただし、「年収」欄に売上ベースの金額を求められることもあるため、入力欄の説明を必ず確認してください。
パターン③:「前年の税込年収」と明記されている場合
この場合は前年の確定申告書に基づく総収入を申告します。
- 前年の収入が少ない場合
→ 直近3ヶ月〜6ヶ月の収入状況がプラスに働く - 正社員・バイトと掛け持ちしている場合
→ 給与+事業+副業の合算でOK
在宅ワーカー・自宅フリーランス特有の申告方法
在宅フリーランスは収入が不安定なケースが多く、申告の工夫が必要です。
ポイント①:家族との同居は「世帯収入」を活用する
- 親と同居
- パートナーと同居
この場合は、家族の収入が返済能力の補強材料 になります。
申込欄の「世帯年収」は必ず記載すること。
ポイント②:生活費補助がある場合は「安定した入金」として扱う
- 毎月3万円の仕送り
- 家族からの固定振込
- 家計口座へのサポート
これらは「収入」の一部とみなすカード会社もあります。
生活費補填があるなら必ず「世帯収入」欄で記載を。
ポイント③:収入証明は“複数”用意する
在宅ワーカーの場合は証明資料の整形が大切です。
準備したい資料
- 確定申告書
- 銀行口座の入金履歴(3〜6ヶ月)
- freee/マネーフォワードの取引レポート
- クラウドソーシングの収入画面
これだけ揃えば信用力が見える化されます。
職業欄の書き方で審査に差が出る理由
カード審査では「職業」も重要視されます。
NG記載
- フリーランス
- 無職
- 自営業(だけ)
- 在宅ワーカー
職業名が曖昧だと、収入の安定性が低いと判断されます。
審査に強い職業欄の書き方
- Webデザイナー
- ライター(個人事業主)
- 経理代行(フリーランス)
- 動画編集者
- Webマーケター
- 販売代理業
具体的に書くことで、「継続性のある仕事」 と見なされやすくなります。
審査に強くなるための行動ステップ総まとめ
審査で有利になるためには、収入申告に加えて以下を実行することが非常に重要です。
ステップ1:クレカ利用枠の30〜50%以内に抑える
利用率が高いほど審査は不利。
繰上げ返済で調整可能。
ステップ2:支払い遅延をゼロにする
スマホ代は最重要。
遅れると審査に大きく影響する。
ステップ3:申込履歴は3ヶ月あける
短期で複数申し込むと「申込ブラック」になる。
ステップ4:銀行口座の入金履歴を残す
少額でも毎月の入金が評価される。
ステップ5:税金・社会保険料の滞納ゼロ
住民税・国保・国民年金は必ず支払う。
ステップ6:審査が柔軟なカードから申し込む
- 楽天カード
- PayPayカード
- イオンカード
- au PAYカード
審査が易しいカードから順番に申し込み、実績を作る。
総括:収入の“書き方”で審査は変わる
審査は「収入額」より “返済能力があるように見えるか” が重視されます。
そのためには、
- 年間の総収入で書く
- 平均値で安定させて見せる
- 副業や雑所得も合算
- 世帯収入も活用
- 職業欄は具体的に記載
これらを実践することで、審査の通過率は大幅に改善します。

